TOP   >   会報   >   2002年 第2号

いま子記念館建設協賛金のお礼

 昨年、同窓会会報誌発行の際に建設のための協賛金を皆さまにお願いさせていただきましたところ、心よくご賛同いただきまして、大変感謝いたしております。
 273人の同窓生の方から、88万円もの寄付のご協力をいただき、学園関係者ならびに、同窓会役員一同心よりお礼申し上げます。
 おかげさまをもちまして、本会報一面の写真のような、立派な記念館になりましたことを併せて、ご報告させていただきます。



須藤いま子記念館 竣工 同窓会長 宮田 正枝
短大部に看護学科の設置申請 学園理事長 須藤 賢一
新しい風 短大学部長 白石 明男
児童福祉専攻の新設について 生活学科
児童福祉専攻
田島 貞子
活躍する同窓生    
編集後記    





須藤いま子記念館 竣工 同窓会長 宮田 正枝
 待望の須藤いま子記念館が完成し、6月15日(土)に竣工式が行われました。
 当日、式直前まで降っていた小雨もやみ、須藤理事長はじめ、大学関係者とご来賓の皆さま多数ご出席のもと、開館式典が遂行されました。

 記念館は、まさしくしなやかな女性の在るべき姿、ソフトパワーを表現しているような優雅で、それでいて重厚なだ円形の2階建ての建物です。
 石伝いに庭園を渡るといま子先生の胸像がにこやかに迎えてくださっております。
 入り口にいま子先生の字筆で「夢」と一言、メッセージが伝わってきます。
 エントランスホールの床は大理石で吹き抜けの空間から、暖かな光が入り、シャンデリアが燦然と輝いております。

 蝶旋階段を上ると、そこがいま子先生の資料室、後ろ側に同窓会室を理事長先生のご配慮で頂くことができました。
 特筆することは「クマさん」の愛称で知られている造形作家の篠原勝之先生のモニュメントが屋根に取り付けられたこと。
 スカイロケットと名付けられ、若者が伸びていく上昇力を表現しているのだそうですが、この記念館を訪れた人に再び力を与えてくださるような素晴らしい作品です。

 いま子先生がご逝去され、くしくも今年は13回忌、ご功績が忍ばれます。
 同窓会員の皆さまには、真心からのご寄付を頂き感謝申し上げます。
 是非ご来館の上、同窓会室でお会いできますこと、楽しみにしております。




短大部に看護学科の設置申請 学園理事長 須藤 賢一
 「あみかる」第2号の発行、おめでとうございます。
 同窓生の皆さまにはお変わりなくお元気にご活躍のこととお慶び申し上げます。

 さて、昨年度高崎健康福祉大学の開学に伴い、校名を同大短期大学部として再出発いたしました。
 同時に、学校法人名も「群馬女子学園」から「高崎健康福祉大学」に変更いたしましたことは皆さまもご承知のことと存じます。
 学園といたしましては、単なる法人名の変更にとどまらず、短期大学部におきましても健康と福祉の分野で21世紀の高齢社会に真に貢献できる人材の養成を計画しておりました。
 このコンセプトの上に、本年度生活学科に児童福祉専攻を新たに開設いたしました。
 人間の生命に直接的に関与し、貢献できる人材として看護師の養成を目的とする看護学科の設置を準備してまいりましたが、このたび同学科の設置申請書類が無事、文部科学省に受理される運びとなりました。
 本年12月に正式認可となる予定になっております。

 なお、看護学科の設置によりまして日本語コミュニケーション学科(定員50人)は来年度学生募集を停止して、本年度入学した1年生の卒業を待って廃止の予定となっております。
 また、生活学科生活教養専攻と情報文化学科の入学定員をそれぞれ10人および20人削減いたします。
 従いまして現短期大学部の各学科の一部廃止および入学定員の削減して生まれる80人を看護学科の入学定員に振り替えることになります。

 このたびの組織改変によりまして、大学および短大におきまして社会福祉士、精神保健福祉士、管理栄養士(栄養士)、保育士、幼稚園教諭および看護師を養成することが可能になり、社会に大きく貢献できる体制が整ったと考えております。
 また、受験生に対しましても健康と福祉の分野における選択肢が広がることになり、少子化という社会状況の中、大学・短大の冬の時代といわれる中で、高崎健康福祉大学・同短期大学部とも学生の確保が可能になると考えております。
 今後はなお一層の教育と研究の充実に努める所存です。

 なお、昨年来から学園創立者須藤いま子先生の記念館新築工事を進めてまいりましたが、本年5月に竣工の運びとなります。
 女性の記念館にふさわしくだ円形の優美な姿に、重厚感も併せ持つ学園のシンボルとなる建物です。
 同館2階には短大同窓会室も配置されておりますので、ぜひお立ち寄りいただきたいと思っております。
 学園は今後とも進化すべく鋭意努力する所存でございますが、同窓生の皆さまの変わりないご支援・ご鞭撻をお願い申し上げます。
 また、本年度の皆さまのご健勝と一層のご活躍を祈念しております。




新しい風 短大学部長 白石 明男
 昨年春、名称を群馬女子短期大学から高崎健康福祉大学に変更してから、短期大学部には、次々と新しい風が吹いてきております。

 今年の春には、男女共学化後、初めての男子学生が17人入学してきました。
 内訳は、生活学科児童福祉専攻11人、日本語コミュニケーション学科3人、情報文化学科3人です。
 また、今年度からスタートした生活学科児童福祉専攻では約90人の新入生を迎えました。
 この専攻に所属する先生方も、新しく見えた方が多いので、児童福祉専攻が主として使用している短大の5階は、これまでとは違ったムードに包まれ、それこそ、新しい風が吹いています。

 さらに、平成15年度には、看護師養成を目的とした3年制の看護学科を短大に新設する予定で、現在、文部科学省に設置認可を申請しているところです。

 短期大学部へのさまざまな「期待」を乗せた新しい風は、まだ、しばらく吹き続きそうです。




児童福祉専攻の新設について 生活学科児童福祉専攻 田島 貞子
 子どもたちの未来を担う有能な保育士・幼稚園教諭(以下「保育者」とします)の養成を行うために、本年4月、生活学科に児童福祉専攻を設置いたしました。

 現在90人の第一期生が、自分たちの夢と希望を実現しようと、勉学に励んでいます。
 中でも、10人の男子学生を迎えられたことは、他校にはない教育実現の場を得られたと思っています。
生活が多様化する中で、保護者はさまざまな場面に対応できる質の高い保育者を求めています。
 そこで、当専攻では、単なる子育て支援にとどまらず、障害児教育、子育て不安への相談業務や心のケアにまでも対応できる幅広い能力を持った保育者の育成を目指し、充実したカリキュラムで授業を行っています。

 健康福祉学部健康情報学科・保健福祉学科の3年次編入も可能となり、自身の教育内容の向上を求める学生の要望にもこたえていきたいと考えています。
 学生たちに、子どもの未来と命を預かるという重い責任と役割を持った保育者の仕事を自覚させ、2年後には、現場で子どもや保護者に信頼される保育者を送り出したいと、私どもはエネルギッシュに授業に取り組んでおります。

 同窓会の皆さまのご支援・ご協力を心からお願い申し上げます。




【 活躍する同窓生 】

  福祉から環境まで行政もたいへん
埼玉県児玉町役場
環境防災課環境衛生係長
岡村 初江(旧姓・鳥沢)
家政学科家政専攻(第4回卒)
 母校、群馬女子短期大学が高崎健康福祉大学として昨年度大きく飛躍され、本当にうれしく思います。
 また、私たち卒業生にとっての新たな誇りとなることを期待しております。

 私は昭和46年に家政学科を卒業し、生まれ育った町の役場に奉職いたしました。
 以来、役場職員として32年目を迎えました。
 最初の辞令は、福祉係として身障者や母子家庭への福祉、また生活保護などの事務を担当しておりましたが、自分の仕事について、より深い知識を得たいと思い「社会福祉主事」の資格を取得するため、通信教育を受け仕事の合間を縫って東京までスクーリングに通ったこともありました。
 結婚・出産、そして家族の病気など仕事をしていく上で幾つかの困難もありましたが、幸い私自身が健康でいられたため、また周りの人たちの温かい支えがあって仕事を続けられたのだと思います。

 役場の仕事は部署の異動があり、今までいくつかの課を経てきましたが、現在は環境衛生の担当になり3年目を迎えました。
 環境の問題は、今や地球規模。
 町の人たちの関心も高く、法律も次々に整備され行政のなすべき課題は少なくありません。
 最近の私は、デスクワークだけでなく作業着に着替え、町の中の現場へも出かけ以前の仕事ぶりと少し違っています。
 これからも弱音をはかず、家族や周りの人たちに感謝しつつ少しでも役に立つ職員になれるようがんばりたいと思っています。
  卒業から四半世紀、県職員として全力投球
群馬県立身体障害者
リハビリテーションセンター
課長代理
石井 礼子(旧姓・山田)
家政学科食物栄養専攻(第4回卒)
 群馬女子短期大学家政学科食物専攻を卒業して早いもので四半世紀余が過ぎてしまいました。

 老人福祉施設、とくに特別養護老人ホームが群馬県内に4施設しかない時代に就職しました。
 老人福祉施設に栄養士設置義務がないときでした。
 2~3年は献立・発注など無我夢中で仕事をしていました。
 その中で学生時代に勉強したことが浮かんできて、栄養管理や病態栄養に役立ったことを今でも思い出します。

 私が今まで仕事をしてこられたのも、良き先輩がいて、理解ある上司がいて、助けてくれる仲間がいて、そして陰になり日向になってくれた家族がいたからだと感謝しています。

 今年4月、人事異動で老人福祉施設から身体障害者施設に変わりました。
 これから身体障害者給食は1年生です。
 初心に戻り頑張っていきたいと思います。




【 編集後記 】

 真っ白な入道雲がムクムクと…夏…今年の夏もまた暑いのでしょうか。

 思えば平成2年8月19日、暑い、暑い夏の日に創立者・須藤いま子先生がお亡くなりになりました。
 今年は13回忌。
 創立者の女子教育に生き抜いた歴史を後世に伝えることが大切と須藤理事長ご提案のもと、記念館が完成いたしました。
 同窓会にとっても大変うれしいことで会員の皆さまにいち早くお知らせしようと毎年、4月に発行する会報を完成時に合わせ7月に発行する運びとなりました。

 お忙しい中、原稿をお寄せくださった先生方、また会員の皆さまに心からお礼申し上げます。
 記念館ほか、盛りだくさんの内容から現在の短期大学部のおかれた状況をおわかりいただけたなら幸いと存じます。

会員の皆さまには益々のご活躍を心からお祈り申し上げます。
編集委員
宮田正枝 中村すみゑ 高岸裕代 池田幸子
清水陽子 石黒早苗 斎藤徳子 柴崎美智枝
※会報は、同窓生会員の皆様に、随時発送しております。
住所変更等で修正がある場合は、必ず
お名前(漢字)所属学科+年度生(卒業年)修正内容(新・旧両方)
をご連絡下さい。
同窓生は1万人を超え、同姓同名の方が多くいらっしゃいます。
対象者が確定出来ない場合、修正は行いませんので、ご協力頂けますよう、どうぞ宜しくお願い致します。
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